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開催日2017年5月15日(月曜日)
開催時間14時00分-15時00分
発表者永幡 裕 
発表者の紹介Johns Hopkins University
タイトルアメリカへの引っ越しと研究生活、湊プロジェクトでやり残した仕事について 
発表の概要
1.アメリカでポスドクになった経緯から、引っ越し・アパート探しや研究生活・治安について、体験談をお話します。
僕が籍を置いているジョンズ・ホプキンス大学は、政治・医学・医療工学分野で最も有名な大学のひとつで、姉妹組織であるジョンズ・ホプキンス病院とその医学研究所は全米トップクラスの組織です(北大の初代総長や新渡戸稲造も留学しています)。他方で、トランプ大統領の就任演説に取り上げられるほど(キャンパスの殆どがある)ボルチモア市は治安が悪く、拳銃による犯罪が毎日のようにニュースで取り上げられます(最近、市長がFBIに支援を要請しました)。こうした環境下でスタートした研究生活に関して、気付いた点を幾つかお話しようと考えています。まだ10ヶ月しか滞在していませんが、僕の体験談から何か参考になることがあれば幸いです。

2.湊プロジェクトで過ごした間に、やり残した課題についてお話します。
私は博士課程を通して、同一分子が時間経過を経てその形をどう変わってゆくのか、またそれらが観測する時間スケールに応じてどう変わるのかについて研究してきました。こうして得られた分子運動のクラスタリングは、クラスターを構成する各ノードに同一分子のさまざまな分子の形が紐付けされたデータを返します。このようにして得られる分子の形は、十数原子分子程度でも数十から数百程度あり、大きく変わった箇所とそうでない箇所を三次元点データだけから人間が区別するのは困難が予想されます。他方、分子の類似する部分構造を列挙する問題は、極大クリーク発見問題に帰着されるので最悪時の計算量が多項式時間にはなりません。しかし、100原子分子程度でも、適切な近似の下量子化学計算をする事自体難しいのが現状ですので、問題にあった効率的なアルゴリズムを構築する必要があります。この問題について、僕なりの答えとその問題についてお話します。
開催場所VBL 301B